先週からの大暴落を受け、X(Twitter)などでは、「暴落なんて市場ではいままでも定期的にあるんだから、今回も同じようなこと」という意見をよく見ます。
「むしろ安くなったんだから買い増しのチャンス」なんて投稿も見ます。
しかし自分は、今回の暴落は、過去の暴落とは違う、特殊なものだと思っています。
自分は金融の専門家でもないし、ただのアマチュアですが、今はそれなりに興味深い状況なので(注0)、思っていることを書いておきたいと思います。
確かに、暴落が定期的に起こるのはその通りです。安い時に買うべきなのもその通りです。
が、今回の暴落は、政治が生み出した暴落という特殊な問題だと思います。
もっと正しく言えば、トランプ大統領というとても特殊な人間が引き起こしている、というところが今までの暴落と大きく違うところです。
そしてそれにより、暴落からの回復が今までとは違う難しさを持つと思っています。
財務長官と商務長官、どちらも民間金融出身のエリートのはずだが・・・
そもそも経済には自然なサイクルがあるし、それ以外にもときどきリーマンショックのような突発的なイベントが起こることもあります。
しかし経済は成長する性質を備えているので、そういう経済活動の中での下落ならば、遅かれ早かれまた経済が回復して自然に株価が上がっていくことに自信を持てます。
しかし、もし政治が上から人為的に経済を押さえつけると、経済は自然な成長ができなくなります。
これが今回の暴落の特殊な点です。
そのため、「暴落なんてよくあるからさ」と、気軽に他の暴落と同列には語れないと思っています。
経済が政治によって人工的に痛めつけられるというのは、他の暴落とは内容が違うからです。
なかでも株式というのは特にリスク資産です。